

小牧本店 遠山 裕司 2020.05.15
【フィッティング一問一答】自転車のクランク長選びについてのアドバイス PART1
「今のクランク長は自分に合っているのかな?」
こんにちは、RETULフィッターの遠山です。
(RETULについてはこちらをご覧ください。)
日々お客様にフィッティングアドバイスをしているのですが、
クランクについてはベテランライダーさんでも、
「自分にとって相性のよいクランクの長さは?」
と悩んでいるというお話を頻繁にうかがいます。
今回は『自分の走り方と相性のよいクランク長』を選択する為の参考にしていただけるよう
記してみたいと思います。
クランク長を選択する際に意識するポイントは以下の3つです。
・上死点(ペダルが上がり切ったところ)での股関節のつまり(圧迫)があるかどうか?
・上体の前傾の程度が自分にとって深いか浅いか?
・低ケイデンスでトルクをかけたいのか、高ケイデンスで回したいのか?
ちなみに上死点とはここの位置の事です。
今回はまずポイントの1つ目
・上死点(ペダルが上がり切ったところ)での股関節のつまり(圧迫)があるかどうか?
について考えていきます
まず最初に、押さえておきたいことがあります。
それは
上死点(ペダルが上がり切ったところ)での股関節のつまり(圧迫)は
骨盤周辺のブレ⇒体幹部の筋力の消耗につながるので、なるべく小さくしたい
ということです
上死点(ペダルが上がり切ったところ)での股関節のつまり(圧迫)を小さくするには3つの対応策があります。
・ハンドル位置を高くする
・クランク長を短くする
・サドルに座る位置を前にする
サドルの前後位置も重要な事なのですが、これはまた別のブログでご説明します。
そして、
上の写真でも少し書きましたが、
クランク長の長いor短いにより
上死点での膝の上がる高さに変化が出ます。
クランク長が長ければ上死点の位置が上がり、膝を高くあげることになり、
クランク長が短くなれば上死点の位置が下がり、膝を低くあげることになります。
膝が高くあがることで股関節のつまり(圧迫)が大きく出るようになるのであれば、それを小さくするために
ハンドル位置を高くする必要が出てきます。
膝が低くあがることで股関節のつまり(圧迫)がなくなり余裕があるのであれば、
ハンドル位置を低くする必要が出てきます。
前傾できる最大角度で上体を倒しているフォームですでに乗っていた場合には、
クランク長を変える時に、ハンドルの高さも変える
ことになります
長いクランク長を使用する場合は
膝が高くあがり
↓
ハンドルが上がるので
↓
上体が起きてアップライトなフォームになる
短いクランク長を使用する場合は
膝が低くあがり
↓
ハンドルが下がるので
↓
上体が倒れて低いフォームになる
というステップとなります
人によって身長・体重・筋肉量・骨格・可動範囲・重心位置はバラバラです
どのようなフォームが自分にとって最適なのか?の参考にしていただければと思います。
ちなみにフィッティングを受けていただいた方には
「○○さんはクランク長を5mm変えるとハンドルの高さは約○○mm変わります」
というアドバイスもさせていただいております。
次回以降「クランク長を選択する上でのポイント」の残り2つ
・上体の前傾の程度が自分にとって深いか浅いか?
・低ケイデンスでトルクをかけたいのか、高ケイデンスで回したいのか?
について記載したいと思います!
RETULフィッター遠山のブログにご期待ください!!
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