小牧本店 遠山 裕司 2021.03.06

【パーツの精度アップ】ステムのフェイシング(面取り)の施工やります

こんにちは

小牧本店スタッフの遠山です。

自転車を整備する際に、製品の精度を高める為に行うノウハウがあります。

その中の一つに【フェイシング(面取り)】と呼ばれるものがあり、自転車に施される事もしばしばです。

【フェイシング】はフェイス=表面から由来された用語で、面の凹凸をなくし、平滑化・平行化するための切削加工の事を指します。

言葉で表現しても分かりにくいので、今回はステムを使っての【フェイシング(面取り)】をご紹介します。

フォークコラムにステムを取付する部分の上下面を削っていきます。

ステムを工具にセット

まずは専用の工具にセットして、上面からスタート!

刃をあてて、均一になるように削っていきます。

刃をあて、ステムを削る

精度が良いといいなぁ・・・

しかしながら、あまり精度が出ていなかったので、写真上側を中心にシルバー色に削れていき、下側は黒い塗装が残ったままです。

精度が低かったステム

引き続き切削していくと、ちょっとずつシルバー色の面積が増えていきま。す

最後は全面切削ができました!

精度が出てきた頃合い

写真の上側は大きな面積が削れていますが、下側はやっと削れ始めた頃合いです。

精度を上げることが目的の為、削りすぎは厳禁!!

同様に下面も削ります。

下側の切削

下面は精度が出ていて、均一に削れていました。

最終的な上下の仕上がりはこんな感じです。

ステム上面の仕上がり

ステム下面の仕上がり

キレイになりました!!

この加工を行う事で、ヘッドセットのベアリングにかかる圧力が均一化され、ベアリングの寿命を延ばす効果が期待できます。

(近年のカートリッジベアリングタイプよりも、玉押し調整がシビアなカップ&コーンタイプが効果が高いです。)

加工にあたっての工賃がステム一本あたり¥3,300(税込) 会員価格¥2,640(税込)となります。

※素材や形状により加工不可の製品があります。

※今回のステムに関して、溶接をして製品をつくるという条件・角度が急&長さが短いという条件を考えると製造工程上起こりうるひずみであり、そのまま使用しても問題のある製品では決してありません。

興味のある方はご相談下さいませ。

最近での切削加工は、ディスクブレーキが搭載された車体のブレーキ本体取付部への【フェイシング(面取り)】を行う事が多くあります。

こちらの記事は、また別の機会に!