「後輪を外したいけど、チェーンが絡まりそうで怖い」「変速機が邪魔で外れない」——そんなお悩みをお持ちではありませんか?
後輪(リアホイール)の脱着は、一見すると難しそうに見えますが、正しい手順とコツを覚えてしまえば、実は前輪よりもスムーズにできるようになります。
輪行やパンク修理、車に自転車を積むときなど、サイクリングを楽しむうえで欠かせないスキルです。
この記事では、クイックリリース式とスルーアクスル式(ディスクブレーキ車)の両方に対応した後輪の外し方・付け方を、写真付きでステップごとにわかりやすく解説します。
後輪を外す前にやっておくべき準備(ギア位置・ブレーキの開放)
クイックリリース式の後輪の外し方・付け方【4ステップ】
スルーアクスル式(ディスクブレーキ車)の後輪の外し方・付け方
よくある失敗と対処法
まだ前輪の脱着に自信がないという方は、先に前輪編からご覧ください。
ホイールの付け方&外し方 -前輪編- クイックリリース
クイックリリースでもスルーアクスルでも、後輪を外す前に必ず行う準備があります。ここをしっかり押さえておくと、作業がぐっと楽になります。


チェーンをもっともたるんだ状態にするため、フロント側はインナー(一番小さいギア)、リア側はトップ(一番小さいギア)に変速しておきましょう。
こうすることでチェーンからの抵抗が最小限になり、ホイールをスムーズに外すことができます。走り終わった直後はギアがロー(大きいギア)に入っていることが多いので、忘れずに変速してからホイールを外す作業に入ってください。
キャリパーブレーキやVブレーキのバイクは、タイヤがブレーキシューに引っかからないよう、ブレーキを開放しておきます。


※ディスクブレーキのバイクはこの工程は不要です。そのまま次のステップに進んでください。
クイックリリース式は、レバー操作だけで工具を使わずにホイールを外すことができます。ロードバイクやクロスバイクのリムブレーキモデルに多く採用されています。

ギア変速とブレーキ開放の準備ができたら、後輪のクイックリリースレバーを開きます。
後輪には前輪のような脱輪防止の爪がないため、レバーを開くだけでホイールが外れる状態になります。ナットを回して緩める必要はありません。

サドルの付近を持ち、車体をまっすぐ上に持ち上げます。後輪が外れかかり、ギア(スプロケット)がチェーンと変速機(リアディレーラー)に挟まった状態になります。


ここが後輪脱着のポイントです。変速機(リアディレーラー)が邪魔でホイールが外せないので、変速機の部分を手で後ろ側に引っ張ります。すると、チェーンと変速機からホイールをスムーズに取り外すことができます。
💡 コツ:変速機を「後ろに逃がしてあげる」イメージで行うと、力を入れなくても簡単に外れます。無理に引っ張るとチェーンが絡んでしまうので、やさしく操作してください。

変速機をうまく逃がすと、ホイールがストンと外れます。外した後のフレームは、逆さにするかメンテナンススタンドに立てておきましょう。変速機を下にして地面に置くと破損や曲がりの原因になります。

ホイールのスプロケット(ギアの歯)の一番小さいギア(トップギア)に、チェーンを引っかけます。上側のチェーンと下側のチェーンの間にスプロケットをくぐらせるイメージです。

変速機(リアディレーラー)の後ろ部分を手で押しながら、ホイールをフレームの奥まで入れていきます。

※ディスクブレーキ車の場合は、ブレーキキャリパーの隙間にディスクローターが正しく入っているか確認してください。


ホイールがまっすぐ入っていることを確認したら、クイックレバーをそのまま倒して締めます。外すときにナットを緩めていないので、そのままレバーを倒すだけでOKです。
もしレバーが緩い場合は、レバーと反対側のナットを少し締めてから倒してください。手のひらにレバーの跡が軽くつく程度の固さが適切です。
注意:ホイールが奥まで入っているか必ず確認!
ホイールが奥まで入っていない状態でレバーを締めると、走行中にホイールが外れる危険があります。フレームとタイヤの隙間が左右均等になっているか、後ろから見て確認してください。


キャリパーブレーキ・Vブレーキの方は、最初に開放したブレーキを元に戻して完了です。ブレーキシューがリムに正しく当たっているか確認してから走り出しましょう。
近年のロードバイクやクロスバイクでは、ディスクブレーキとスルーアクスルの組み合わせが主流になっています。
クイックリリースとは固定の仕組みが異なりますが、基本的な作業の流れは同じです。
スルーアクスルは、太い1本のシャフト(軸)をフレームに貫通させてネジで固定する方式です。
クイックリリースよりも固定力が高く、ホイールが常にセンターに来るため、ディスクブレーキとの相性が良いのが特徴です。着脱には5mmまたは6mmの六角レンチ(アーレンキー)が必要になります。











※ホイールを外している間は、絶対にブレーキレバーを握らないでください。
ブレーキパッドが閉じてしまい、ホイールを戻せなくなります。心配な方は、付属のパッドスペーサーをキャリパーに挟んでおくと安心です。


※外したスルーアクスルのシャフトは、フレームに戻しておくのがおすすめです。
ホイールのハブに入れておくと抜け落ちて紛失する恐れがあります。

後輪の脱着でありがちなトラブルと、その解決方法をまとめました。
A. ギアがトップ(一番小さいギア)に入っていない可能性があります。もう一度フロントをインナー、リアをトップに変速し直してからやり直してみてください。
A. ホイールがフレームにまっすぐ入っていない可能性があります。一度クイックレバーを緩め、サドルを上から押さえつけるようにしてホイールのセンターを出し直してから、再度レバーを締めてください。
A. ホイールが左右どちらかに偏ってセットされている場合に起こります。フレームとタイヤの隙間が左右均等か確認し、調整してください。ディスクブレーキの場合は、ローターがキャリパーの中心に来ているか目視で確認しましょう。
A. スルーアクスルはメーカーや車種によって規格が異なるため、汎用品では対応できない場合があります。ホイールを外したら必ずシャフトをフレームに戻す習慣をつけましょう。万が一の場合はお近くの自転車店にご相談ください。
後輪の脱着ができるようになると、サイクリングの幅が大きく広がります。
後輪の脱着のポイントを整理します。
コツさえ掴めば、前輪より速く脱着ができるようになります。最初は自宅で何度か練習しておくと、出先でもあわてずに対応できますよ。
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