「ロードバイクを買ったけれど、空気の入れ方がママチャリと違って戸惑う」
「仏式バルブってどうやって空気を入れるの?」
「空気入れを差し込んでも空気が入っていかない…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
スポーツバイクのタイヤは、ママチャリとはバルブの形状も、入れる空気の量(空気圧)も大きく異なります。正しい入れ方を知らないと、うまく空気が入らなかったり、バルブを曲げてしまったりするトラブルにつながります。
この記事では、カミハギサイクルのスタッフがスポーツバイクの空気の入れ方を写真付きで丁寧に解説します。
・スポーツバイクに使われる2種類のバルブ(仏式・米式)の見分け方
・仏式バルブへの正しい空気の入れ方(手順6ステップ)
・米式バルブへの正しい空気の入れ方(手順3ステップ)
・空気を入れるときによくある失敗と対処法
・空気を入れる頻度と適正空気圧の目安
タイヤの空気圧管理はサイクリストの基本です。一度覚えてしまえば難しくありませんので、この機会にしっかりマスターしましょう。
スポーツバイクのバルブには主に2種類のタイプがあります。まずはご自分の自転車がどちらのバルブかを確認しましょう。

バルブの先端が細く、先端にネジがついているのが特徴です。
空気圧の微妙な調節が容易で、高圧にも対応します。軽量性も兼ね備えており、ロードバイクをはじめスポーツバイクの車種全般に使用されています。
ただし、バルブの根元が細いため、空気を入れる際にポンプの抜き差しで曲げてしまいやすいので注意が必要です。

自動車やオートバイと同じ形状のバルブです。
低圧の場合、空気の保持が良く、バルブの根元が頑丈なのが特徴です。クロスバイクやマウンテンバイクに使用されています。
ガソリンスタンドの空気入れもそのまま使えるため、出先で空気が抜けてしまったときも比較的対処しやすいバルブです。
いわゆるママチャリに使われている、一般的な日本の自転車のバルブです。スポーツバイクにはほとんど使用されませんが、お子さまの自転車など他の自転車と併用する場合は覚えておきましょう。
英式バルブは正確な空気圧の測定ができないため、スポーツバイクには採用されていません。
もっとも戸惑う方が多い仏式バルブの空気の入れ方を、写真付きで解説します。
手順1:キャップを外します

バルブの先端についている黒いキャップを、反時計回りに回して外します。外したキャップは紛失しないよう、ポケットやバッグに入れておきましょう。
手順2:バルブの先端をゆるめます

キャップを外すと、先端に小さなネジが見えます。このネジを反時計回りに、止まるまで完全にゆるめてください。
※完全に緩めておかないと、空気の入りが悪いことがあります。途中で止めてしまうと、ポンピングしてもタイヤが膨らまない原因になります。
手順3:一度先端を押します

緩めたネジの先端を、指で「プシュッ」と軽く押します。これは、しばらく使っていないと内部のゴムが圧着しているため、それを外すための作業です。少し空気が抜ける音がすればOKです。
手順4:空気入れを差し込んでロックレバーを立てます

空気入れの口金をバルブにしっかり奥まで差し込み、ロックレバーを立てて固定します。
※差し込みが浅いと空気漏れの原因になります。口金が斜めにならないよう、まっすぐ差し込んでください。
手順5:適正空気圧まで空気を入れます

タイヤのサイドに記載されている適正空気圧まで空気を入れます。空気の入れる量は車種やタイヤによって異なりますが、大まかには以下の空気圧が目安です。
ロードバイク・・・6 〜 8 BAR(気圧)
クロスバイク・・・5 〜 7 BAR(気圧)
マウンテンバイク・・・1 〜 3 BAR(気圧)
適正空気圧はタイヤに記載されています。「適正空気圧いくつだっけ?」という方は【タイヤの適正空気圧】忘れてしまったらここを見て下さい!を参考にしてください。
手順6:逆の手順で空気入れを抜きます
ロックレバーを倒し、空気入れを抜き取ります。最後に、手順2でゆるめた先端のネジを時計回りに締め直し、キャップを戻して完了です。
※抜くときにバルブの口が細いので、折ったり曲げたりしないよう、まっすぐ引き抜きましょう。
米式バルブは仏式よりもシンプルな作業です。
手順1:キャップを外します

バルブについているキャップを反時計回りに回して外します。
手順2:空気入れを差し込んでロックレバーを立てます

空気入れの口金をバルブに差し込み、ロックレバーを立てます。
※この時に差し込みが甘いと、空気がスムーズに入りません。ネジの部分がなるべく見えなくなるまで深く差し込んでください。
手順3:適正空気圧まで空気を入れます

タイヤに記載されている適正空気圧まで空気を入れます。完了したらロックレバーを倒して口金を抜き、キャップを戻して完了です。
※空気入れの種類によって入れ方の違いがありますのでご了承ください。お使いの空気入れの取扱説明書も合わせてご確認ください。
手順4:逆の手順で空気入れを抜きます
「手順通りにやっているのに空気が入らない…」というご相談をよくいただきます。原因は以下のいずれかが多いです。
・先端のネジが緩みきっていない・・・手順2で完全に止まるまで緩めてください。
・内部ゴムの圧着・・・手順3で先端を軽く押して圧着を外してください。
・空気入れの差し込みが浅い・・・口金を奥までしっかり差し込んでください。
・ロックレバーが立っていない・・・レバーを立てて口金を固定してください。
・空気入れが米式(シュレーダー式)に対応していない・・・仏式専用のポンプでは入りません。両対応のポンプまたは口金アダプターが必要です。
・差し込みが浅い・・・ネジ山が見えなくなるまで深く差し込んでください。
それでも入らない場合はバルブ自体の不具合が考えられます。無理をせず、お近くの小牧本店・ささしま店・緑店までお持ちください。
スポーツバイクは高圧の空気を入れているため、ママチャリよりも空気が抜けるのが早いのが特徴です。目安として以下の頻度で空気圧をチェックしましょう。
ロードバイク・・・1週間に1回
クロスバイク・・・2週間に1回
マウンテンバイク・・・乗る前に毎回
空気圧管理はパンク予防にも直結します。詳しくはタイヤに空気を小まめに入れる事がパンク予防のキーポイント!もあわせてご覧ください。
適正空気圧で走るためには、空気圧が数字で確認できる「ゲージ付きフロアポンプ」が必須です。スポーツバイクを購入された方は、ぜひ一本持っておくことをおすすめします。
また、出先での空気圧チェックには携帯できるデジタル空気圧計も便利です。ライド中のパンク対策としては、携帯空気入れ3種類(携帯ポンプ・CO2ボンベ・電動ポンプ)の選び方もぜひ参考にしてください。
A. 一般的なママチャリ用の空気入れ(英式専用)は、そのままではスポーツバイクに使えません。口金アダプターを取り付ければ使える場合もありますが、高い空気圧まで入らないことが多いため、スポーツバイク用のフロアポンプをご用意いただくのが確実です。
A. いずれも空気圧の単位です。おおよその換算は以下の通りです。
1 BAR ≒ 100 kPa ≒ 14.5 PSI
7 BAR ≒ 700 kPa ≒ 約100 PSI
タイヤに記載されている単位とポンプのゲージの単位が違う場合は、換算表を参考にしてください。
A. タイヤに記載されている最大空気圧を超えると、タイヤがリムから外れたり、バースト(破裂)する恐れがあります。必ずタイヤ側面の「MAX」表記を守ってください。
A. 本当です。気温が下がると空気は収縮するため、同じタイヤでも空気圧が下がって感じられます。冬場は特に、乗る前の空気圧チェックを習慣にしましょう。
A. チューブレスタイヤも基本の手順は同じです。ただし、シーラント(パンク防止液)を使用している場合は、バルブ内部にシーラントが固着して空気が入りにくくなることがあります。気になる場合はスタッフまでご相談ください。
・スポーツバイクには「仏式」「米式」の2種類のバルブがある
・仏式バルブは先端のネジを完全に緩めてから空気を入れる
・米式バルブは空気入れを深く差し込むのがコツ
・空気圧はタイヤ側面の表記を守ることが大切
・ロードバイクは1週間に1回を目安にチェックする
・空気が入らないときはバルブの状態とポンプの差し込みを確認する
空気圧以外にも、自転車には定期的な点検が必要です。チェーンオイルの注油方法など、他のメンテナンスもあわせてチェックしておくと安心です。
「自分でやるのは不安」「プロに相談したい」という方は、ぜひお近くのカミハギサイクルへお持ちください。スタッフがご対応します。
カミハギサイクルでは、スポーツバイクに最適なフロアポンプや携帯ポンプ、空気圧計も各種取り扱っております。自転車に合った空気入れ選びもスタッフがご提案いたしますので、お気軽にご来店ください。
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