「チェーンにオイルを差さないといけないのはわかってるけど、どのオイルを選べばいい?」
「注油の正しいやり方がわからない」——スポーツバイクに乗り始めた方からよくいただく疑問です。
チェーンオイルは種類が多く迷いやすいですが、基本さえ押さえれば難しくありません。
カミハギサイクルのスタッフが、オイルの種類・選び方・正しい注油手順・頻度まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・チェーンオイルが必要な理由
・ドライ・ウェットなど種類の違いと選び方
・正しい注油の手順(ステップごとに解説)
・注油の頻度とタイミングの目安
・やってはいけないNG注油
チェーンは金属パーツの集合体です。オイルなしで走り続けると、金属同士が直接こすれて摩耗が進み、やがてチェーンが伸びてきます。チェーンが伸びると変速がうまく決まらなくなり、スプロケットやチェーンリングまで傷めてしまいます。
適切なオイルを適切なタイミングで差すことで、次の3つの効果が得られます。
チェーンオイルは大きく「ドライ系」と「ウェット系」の2種類に分かれます。走る環境やスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
乾燥しやすい成分でできており、表面がサラッと仕上がります。ホコリや砂埃が付着しにくいのが特徴。晴れた日の通勤・週末ライドに適しています。ただし雨に弱いため、雨天走行後は早めの再注油が必要です。
粘度が高く雨でも流れにくい。ロングライドや雨の日の通勤に向いています。ただし粘着性があるため砂埃を引き寄せやすく、こまめな洗浄が必要です。
当店で特におすすめしているのがWAKO’Sのチェーンルブリキッドです。「スピード」と「パワー」の2タイプがあり、走り方に合わせて選べます。

また、この2種類は別売りの配合ボトルを使って混ぜることができます。
好みのバランスを探してみるのも楽しみのひとつです。
※ 2種類の詳しい比較はこちら:【比較】人気のWako’sチェーンオイル(2タイプ)
注油の前に必ずチェーンの汚れを落とすことが大切です。汚れの上からオイルを重ねてしまうと、効果が半減するうえチェーンの傷みも早まります。
チェーンクリーナー(WAKO’Sチェーンクリーナーなど)を使って古いオイルと汚れを除去します。汚れがひどい場合はブラシで軽くこすりながら洗浄してください。洗浄後はウエスでしっかり拭き取ります。
水置換性のないオイルを使う場合は、チェーンが完全に乾いてから注油します。水分が残ったまま注油するとオイルがしっかり定着しません。乾燥が早い場合でも5〜10分ほど待つのが安心です。
チェーンを回しながら、1コマ(リンク)ずつにオイルを1滴ずつ落としていきます。
まとめてドバッとかけるのではなく、チェーンのローラー部分(内側)に少量ずつ浸透させるイメージです。


注油後はチェーン全体をウエスで軽く拭き、外側についた余分なオイルを取り除きます。オイルの付けすぎはホコリを集めて逆効果になるため、この拭き取りが重要です。

注油の頻度はオイルの種類と乗り方によって異なりますが、以下を目安にしてください。
古い汚れの上にオイルを重ねると、ドロドロの汚れがチェーンに固着してしまいます。必ず洗浄してから注油してください。
オイルが多すぎると外側にはみ出し、砂埃を吸い寄せてしまいます。少量を一コマずつ浸透させ、余分は必ず拭き取ります。
スプレー式のオイルをチェーンに直接吹き付けると、ブレーキローターやリムにオイルが飛散して制動力が著しく低下します。スプレー式を使う場合はウエスに吹き付けてからチェーンに塗布するか、ノズルをチェーンに密着させて使用してください。
注油しただけで満足してしまうケースがよくありますが、外側の余分なオイルは必ず拭き取ります。
拭き取りを怠るとチェーンがすぐ真っ黒になり、スプロケットなど周辺パーツも汚れやすくなります。
チェーンオイルのポイントをまとめると、次の4つです。
正しい注油を続けることで、チェーンやスプロケットの寿命が大幅に延び、走行中の快適さも変わってきます。ぜひ定期的なメンテナンスの習慣をつけてみてください。
「自分でやるのは不安」「プロに見てもらいたい」という方は、ぜひお近くのカミハギサイクルへお持ちください。メンテナンスに関するご相談もお気軽にどうぞ。
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