ロードバイクでの旅は、自由度が高く、さまざまな場所を訪れることができる魅力的なアクティビティです。しかし、長距離を移動する際には「輪行」が便利です。
この記事では、初心者向けに輪行の基本とディスクブレーキ付きロードバイクの輪行方法を詳しく解説します。
輪行とは、自転車を分解して専用の袋に収納し、電車や飛行機などの交通機関を利用して移動する方法です。これにより、自走だけでは難しい遠方のサイクリングスポットへもアクセス可能になります。
この方法を使えば自走・車での移動以外に電車や飛行機も利用してさらにいろいろな所に行けます。
自分で分解⇔組立をしなければいけませんが、活動できる範囲が広がるのはうれしいですね。
また従来のリムブレーキタイプで輪行したことがあっても、油圧ディスクブレーキだと大変そうと思われがちですが、基本的に大差ありません。
ぜひディスクブレーキ装備のバイクの輪行もマスターしましょう!
まずは基本となるリムブレーキタイプの輪行では以下の画像のような形になります。
①前後ホイールを外して、後輪の代わりにリアエンド金具を取り付け、前後ホイールでサンドイッチして動かないように固定します。
②あとは肩ベルトを取り付けて袋に入れれば完了です。
飛行機輪行用のオーストリッチ社OS-500を利用する場合は、外したホイールを内ポケットに入れるだけです。
詳しくはこちらのブログ「飛行機輪行のやり方~オーストリッチOS500~」をご覧ください。
油圧ディスクブレーキ装備の場合は、ディスクブレーキの保護が必要になります。
そのための専用アイテムを用意します。
・右下:ダミーローター(ブレーキキャリパーにはさむスペーサー)
・左:ローターカバー(ディスクローターに取り付ける汚れ防止のカバー)
・右上:ベルト(ブレーキレバーを引いた状態で固定)
・リアエンド金具(12㎜スルーアクスル対応)
①前後ホイールを外すのはリムブレーキの場合と同じですが、ブレーキキャリパーにダミーローターをはさみましょう。
②次にレバーを軽く握った位置でベルトで固定しましょう。
③後輪の代わりにスルーアクスル用のリアエンド金具を取り付けます。
※画像ではチェーンがたるまないように引っ張るフックも使用してます。チューンがたるんでいるとフレームにあたって傷がつくことがあるので、フレームを保護するなどの対策が必要です。
④ホイールにはディスクローターにオイル等の汚れが付かないようにカバーを取り付けます。
⑤ホイールをフレームに固定する際、ディスクローターが外側になるようにするのでスプロケットとフレームに傷防止のカバーを取り付けます。
⑥フレームを傷つけないように保護するのはリムブレーキでも共通ですね。
⑦あとは前後ホイールでフレームをサンドイッチして固定→袋に収納して完了です。
やはり最大のポイントはディスクブレーキの保護です。
輪行時は上記手順のように保護できますが、ライド中で輪行袋を使用していない時にローターカバーやダミーローターにオイルがつかないようにすること!
ローターカバーは裏返さないかぎり大丈夫でしょうが、ダミーローターはビニール袋に包んで保管し油分が付かないようにするのが良いでしょう。
レバーを軽く握った状態で固定するのはレバー側のシリンダーとリザーバータンクのつながりを分断してエアの逆流を防ぐためです。ブレーキをかけるためではありませんので軽く握った位置でOKです。必ず先にダミーローターをはさんでからレバーを固定しましょう。
ディスクブレーキ仕様のスポーツバイクでも、適切な準備と手順を踏めば、輪行は決して難しくありません。
必要なアイテムを揃え、手順を理解することで、より多くの場所へのサイクリングが楽しめます。
新たな旅のスタイルとして、ぜひディスクブレーキバイクの輪行に挑戦してみてください。
その他のHOW TOを読む