輪行で自転車を飛行機に預ける際のパッキング方法をお伝えします。
自転車は鉄道輪行と違い手荷物として機内に持ち込めません。
そこで今回は『オーストリッチ社製OS-500』という輪行バッグを利用した飛行機輪行の手順をご案内いたします。
このOS-500は丈夫なナイロン製の生地の間に10mmほどのウレタンクッションが入っており通常の輪行袋より対衝撃に強くなっています。
使用時は長さ約135cm✕幅約20cm✕高さ約80cmほどの大きさですが、未使用時には三つ折りにすることができるのでコンパクトで収納しやすい優れものの輪行バッグです。
内側の側面にホイールを入れるポケットとヘルメットなどを入れるポケットがあります。
最後に両側からジッパーで閉じれば梱包完了という便利な輪行バッグです。
①フレームエンドプロテクター(前後分)
②ハブシャフトプロテクター(前後左右分4個)
③フレームに巻くクッション
④ベルト2本
⑤小物を入れる袋
今回飛行機で輪行するバイクはコレ!
輪行に関する主な寸法としては、フレームサイズ470mm(シート高647mm/トップ長525mm)ハンドルMOSTエアロ1K一体型(ステム100mm/ハンドル幅外寸420mm)フロントアウターギア50Tです。
※収納はこのサイズを参考にアレンジが必要な場合があります。
1.メーターやライトをはずす
バイクを逆さまにして作業しますので、地面に当たってバランスの悪くなるメーターやライト類は取り外します。
2.前後輪をはずす
次に前後とも車輪を外しましょう。
このときタイヤの空気を抜いて(2bar程度に)クイックシャフトを外しハブシャフトプロテクターを差し込みましょう。
これはハブシャフトの両端面が鋭いので周り物を傷つけやすいからです。
ホイールがはまっていたフレームエンドにはフレームエンドプロテクターをはめ込みましょう。
ホイールを外すとつっかえ棒がなくなり外力に弱くなるからです。
3.外した部品を小物入れにまとめる
4.ハンドルの固定
ハンドルを切って、フレームとハンドルが当たる部分に傷防止のクッションを取り付けましょう。
ハンドルはワイヤー類が折れ曲がりにくい方向に切ります。
そしてフレームとハンドルをベルトで固定します。
5.チェーンの固定
後輪側はチェーンがたるみ落ち着きがありませんので、チェーンをベルトで引っ張り、リアブレーキキャリパーにベルトを引っかけて固定しましょう。
フロントのアウターギアにチェーンがかかっていると、ギアの歯先で輪行袋を傷めることが少なくなりますが、ベルトの長さが足りなくなることもあります。
リアディレーラーはロー側にシフトしておくと横への張り出しが少なくなり、よくあるリアディレーラーのハンガー(エンド)曲りのリスクを減らすことができます。
6.輪行袋へ収納
フレームを袋の中央にサドルを下にして配置します。
左右側面のホイールポケットにホイールを入れます。
ホイールにあたらないようにクランクの位置を合わせ、袋のたるみなどもあるので袋全体を持ち上げながら両側からジッパーを閉めていきましょう。
またクイックシャフトなどをまとめた小物入れも忘れないようにポケットに入れておきましょう。
今回の手順では工具は使わない方法ですが、各部のサイズによってはサドルを下げるor抜き取る、ハンドルを緩め下向きにお辞儀させる等で最低限工具が必要になることもあります。
ちなみにこの袋に入った状態で重量は11kgでした。
あとは空いている隙間にジャージやシューズヘルメット等を入れ(私の場合さらに整備道具、空気入れも入れます)20kg以内にします。
航空会社や便により預け荷物のサイズ重量等がありますので、利用する航空会社にあらかじめ確認しておきましょう。
・航空法上ゴムのり、オイル、スプレー類等は持ち込めません。
・工具類は預け荷物、CO2ガスカートリッジは手荷物で検査場を通る必要があります。
・シマノDi2などの電子機器は預ける際に電源をOFFにすることが求められます。
・外装バッテリータイプはバッテリーを外す、内装バッテリータイプはバッテリーと動作部を連結するコネクターを外す等の措置が必要です。
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