

小牧本店 遠山 裕司 2020.10.18
【フィッティング一問一答】脚の重心位置からサドルの前後位置について考えてみる
数年前のモデルのMTBをマレット(前後異径)化して遊んでいる
スタッフ遠山です
マレット化についてはもう少し試乗を続けて、改めてブログでお伝えする予定です。
今回は「脚の重心位置とサドルの前後位置」についてのお話になります。
「脚の重心位置とサドルの前後位置」の大きな関係
▼まず脚の重心を知っておきましょう
このブログでは、自分の腿やすね、足を含めた部位を「脚」と表現します。
サドルの前後位置の決定は脚の重さをペダルに効率的に乗せられる位置に合わせたと同時に、安定&快適にサドルに座れることが重要になります。
脚の重さと言っても脚は長いのでわかりにくいですね。
物理的に質量の中心は「重心」です。
重心(じゅうしん、center of gravity)は、力学において、空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力(重力)の合力の作用点であると定義される点のことである。(ウィキペディアより)
脚の重心位置は膝にあります。
▼サドルの位置の決め手はペダリング効率のいい乗車姿勢!
ペダルに上から下へ力を加えた時の駆動効率の良い位置は「クランクアームが3時の位置」
画像は9時の位置になっていますが、「クランクアームが進行方向前側で地面と平行になっている位置」が俗に言う「3時の位置」です。
このクランクアームが3時の位置の時が上から下に力を加えやすいので、最も効率的にチェーンを動かし駆動力を生む位置となります。
つまり、脚の重さを効率よくペダルに乗せられる位置とは、
クランクアームが3時の位置の時に、膝とペダル軸が垂直になる(=脚の重さを真上からペダルに落とすことができる)位置
となります。
クランクアームの3時の位置に脚を合わせた時にサドルに安定&快適に座り、乗車できる位置がサドルの適正な前後位置です。
▼サドルにきちんと座れると疲れにくい!?
フィッティングで乗車姿勢を見ていると適正なサドル位置になっていないお客様が多くいらっしゃいます。
体幹の強い方は、クランクが3時の位置の時に、膝とペダル軸が垂直になる位置でペダリングできていてもサドルに安定&快適に座れていないケースがあります。
また、体幹の弱い方はサドルに安定&快適に座れてるのに、クランクが3時の位置の時に膝とペダル軸が垂直になる位置になっていないケースがあります。
サドル位置を適正な位置にすることで、ペース維持が容易になり、疲労も軽減する事が出来るようになりますよ。
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