すっかり暑くなりましたね。
5月に入りイネ科の花粉にやられている小牧本店の岩瀬です:(
しかしながら、ようやくマスクも入手に困らなくなったのはヨカッタ。。。
(ナルーマスク・ピッタマスクいくつか店頭在庫ございます!)
お待たせしました!
前回の「ロードバイクのタイヤの種類と違いについて」に続き、
今回は「チューブレスタイヤ」を掘り下げていきます。
まず「チューブレスタイヤ」と「チューブレスレディタイヤ」の違いから
「チューブレスタイヤ」
・タイヤ自体に空気保持機能を有しているタイヤを指す
・シーラント(パンク防止剤)の充填が不要でクリーンな運用が可能
(パンク時のチューブ入れなどがしやすい)
・傷の小さなパンクであれば一応のタイヤの補修が可能
・タイヤに気密層が必要なため若干重い
・製造に精度や技術的なノウハウが必要なためメーカー・モデル共に少ない
「チューブレスレディタイヤ」
(Tubeless Readyが商標のためTubeless Easy・2BLISS Readyなどメーカーにより表記がまちまちです。)
・タイヤ自体には空気保持機能が無くシーラントの充填をし、内部に被膜を作る必要あり
・パンク時はシーラントが塞ぐため、修理の手間がかからない
(タイヤの傷が大きい場合は上記の限りではない)
・タイヤの補修はほぼ不可能 パンク後はタイヤ交換
・タイヤに気密層を作る必要がないため軽量
・製造メーカーも多く、選択肢は広いがホイールとの相性に若干の難があることもある
シーラントの要・不要は「タイヤ×ホイール」の組み合わせによって決まります。
「チューブレス×チューブレス」の組み合わせの時のみシーラント不要です。
どちらか一方(もしくは両方)がチューブレスレディであればシーラントは必須です。
ここからはスタッフ岩瀬が今まで使ったタイヤのインプレを書いてみます。
使用したタイヤは以下の3メーカーの3モデルです。
■「IRC Formula Pro RBCC 25C」 チューブレスタイヤ
■「MAVIC Yksion Pro UST 25C」 チューブレスレディタイヤ
■「SPECIALIZED S-Works Turbo Rapidair 26C」 チューブレスレディタイヤ
まずは希少な「チューブレスタイヤ」
IRC Formula Pro RBCC

ホイールは「MAVIC キシリウムプロUST」との組み合わせで使用。
(初期Yksion Pro USTの寿命がきたので交換)
「チューブレス」でタイヤ自体の気密性が非常に重要になるため、取り付けはそこそこタイトでコツを要します。
もしご興味があればシクロワイアードさんの公開しているYOUTUBEをご覧ください。
※IRC社員さんによるチューブレスタイヤ取り付けのテクニック動画 ↓
基本取り付けのコツはチューブレスレディやクリンチャーにも通じるので参考になると思います。
つけるのに苦労したのとは裏腹に走行フィーリングはしなやかさが前面に!
ちょっと「モチっ」としたような感覚ですが転がりが悪い印象もありません。
RBCCコンパウンドとタイヤサイドに適度なコシがあるおかげでコーナーリングの安心感は抜群!!
惜しむらくはタイヤの劣化がそのまま気密性に直結するので保管場所には注意が必要です。
(通勤使用で太陽光下に半日放置を繰り返した結果、半年持たず気密性がかなり低下しました)
使用していたのは4代目。
最新の5代目は対候性が大幅に向上したそうなので心配ないのかも?
IRCの次は各社がしのぎを削る「チューブレスレディタイヤ」市場で競い合う2大メーカーのMAVICとSPECIALIZED
まずはMAVIC
MAVIC Yksion Pro UST

ホイールはもちろん「MAVIC キシリウムプロUST」との組み合わせで使用。
さすが専用設計!取り付けもしやすく、フロアポンプでビードもラクラク上がります。
シーラントはメーカー専用品を使用。
初チューブレスだったのもあり、乗り心地の良さとバイクが跳ねない事に感動!!
しなやかで転がりも軽くバランスの良い走りをしてくれます。
難点としては耐久性・・・なんですが実は現在「UST2」にアップグレードされこの問題も対策された模様です。
最後はSPECIALIZEDです。
SPECIALIZED S-Works Turbo Rapidair

ホイールは「ROVAL CLX50」に取り付け。
こちらも専用と謳うだけあり、取り付け&ビード上げもすんなり!
メーカーから珍しく他社ホイールとの互換表『S-RORKS TURBO RAPIDAIR COMPATIBILITY CHART』もでています。
こちらもメーカーの専用シーラントを使用。
クリンチャーのTurboをつけた時にも驚きましたが、それを上回るほどの驚き!!
上記2モデルと比べてもよく転がります。
(直前までクリンチャー仕様からの変更だった事も影響してるかも?(笑))
使用を始めた時期が時期で(コロナ禍真っ只中)コーナーを攻めるような走りはしていませんが、低圧でもタイヤがよれる感覚がないので心配はなさそうです。
しなやかさがありつつも路面状況が把握しやすく「ザ・レーシングタイヤ」という感じ!
耐久性はあまり高くなさそうな印象ですが、対パンク性は高そうな印象です。

サイドカットとまではいきませんがシーラントが漏れ出るくらいの傷を発見・・・
しかしタイヤの変形も見られないので継続使用中で様子見中です。
(決してもったいないからとか貧乏性なわけではないですヨ)
といった感じで1年半くらいをかけて3メーカーの3モデルを試しました。
個人的には5世代目
IRC Formla Pro Tubeless Ready S-LIGHT
が気になって仕方ない今日この頃です。
太さ25Cで220gとクリンチャーにも匹敵する軽さは脅威・・・
最近は完成車についているホイールが実はチューブレスレディ対応だったりすることも多いので気になる方はご相談ください。
ホイールもタイヤも店頭にいっぱいございます!!
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