こんにちは、小牧本店の完戸です。
メンテナンスにお持ち込みの際、
「走行中に転倒して変速の調子が悪くなってしまった」
というご相談を多くいただきます。
その時に私たちが見るポイントの1つに「ディレイラーハンガーの歪みや曲がりのチェック」があります。
今回はそんな場合の応急処置の一例をご紹介します。
サイクリングの途中で転倒をして、変速の調子が悪くなってしまった場合のためにも覚えておくと安心ですよ。
ディレイラーハンガーとはフレームとリアディレイラーを繋ぐパーツの事で赤い矢印の部分のパーツです。
転んでしまったり、自転車が変速機側に倒れた場合は、必ず目視でディレーラーハンガーが曲がっていないか確認してください。
目視での確認は以前のブログ『自転車が倒れた時に!愛車のチェックポイント』を見て頂くと非常に分かりやすいかと思います。
《目視のチェックで曲がっていた場合の応急処置》
STEP1
一番軽いギア(ホイールに近い大きいギア)にしないようにする。
一番軽いギアに入れない事によってホイール側への「チェーン落ち(チェーンがギアから外れること)」を防ぐことができます。
STEP2
変速機の可動域を決めるLOW側調整ボルトを締めこんで
強制的に軽いギアに入らないようにする。
調整ボルトは写真の赤い矢印のボルトになります。
※LOW側調整ボルトの位置や使用する工具は変速機のモデルや年式によって変わります。
このタイプは「2mm六角レンチ」で締めこみます。
シマノR4700シリーズ
こちらは「プラスドライバー」で締めこみます。
これで何とか家に帰るまで走行できるでしょう。
曲がり方が酷いケースだとホイールに巻き込んでディレイラーハンガーが折れてしまい、
走行出来なくなってしまう事もあるので、なるべく早く応急処置するようにしましょう。
トラブルは出来るだけない方がいいのですが
こういった知識を知っておく事で走行できます!
※今回のブログはあくまでも「応急処置」ですので、そのまま走行を続けず
当店まで自転車をお持ち込みいただき修理&調整をご依頼下さい。
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