愛知・名古屋のロードバイク・スポーツバイク専門店

2019.01.09
緑店 三宅 尚徳
自転車のスローパンクとは?原因はバルブコアの緩み|確認・対処法

今回は前にご紹介した『空気を小まめに入れましょう!』に続き、タイヤの空気に関わる事をご紹介します。

「昨日は普通に走れたのに、今朝見たら空気が抜けている……」
そんな経験はありませんか?

パンク修理キットで探しても穴が見つからない、そんなときは「スローパンク」かもしれません。

スローパンクとは?パンクとの違い

スローパンクとは、目立った穴や傷がないのに、数時間〜数日かけてゆっくりと空気が抜けていく現象です。
一般的なパンクのように「走行中に急に潰れる」ことは少なく、朝乗ろうとしたら空気が減っていた、というケースがよく見られます。
原因はタイヤやチューブの穴だけでなく、バルブ周りにあることが少なくありません。

原因の多くは「バルブコアの緩み」

バルブコアとは、チューブやリムに空気を入れたり、入った空気が外に出ないようにしたりするための「弁」の部分です。ママチャリでいう虫ゴムのような役割を果たしており、仏式・米式バルブの多くはこのバルブコアを取り外すことができます。

バルブコアの境

バルブキャップの脱着による緩み

バルブキャップの着脱を繰り返しているうちに、キャップと一緒にコアまで供回りしてしまい、少しずつ緩んでいくことがあります。特に樹脂キャップではなく金属製のキャップを使っている場合、キャップがタイトにはまる分、脱着時にコアが緩みやすい傾向があります。

ただバルブコアが緩んだ時に専用工具なしで指だけでしっかり絞めるのはむつかしいです。専用工具を持ち歩きたくない方にお勧めなのがこのバルブキャップです。
通常はバルブキャップとして使用し、コアが緩んだらバルブコアツールとして大活躍してくれます。

バルブコアツールにもなるバルブキャップ

詳しくは【ロード・グラベルのお供に】便利なバルブキャップをご存じですか?をご覧ください。

ねじ込み式ポンプヘッドによる緩み

最近人気のねじ込み式ポンプヘッド(フロアポンプ・携帯ポンプ)は取り付け失敗が少ない一方、空気を入れた後にポンプヘッドを外す際、供回りでバルブコアまで一緒に緩んでしまうことがあります。ポンプヘッドを外したときにコアも一緒に抜けてしまった、という経験がある方は要注意です。

バルブコアの曲がり・破損

スポーツバイクを初めて買って、最初に苦戦する空気入れ。
空気入れの脱着の際、フレンチバルブを曲げてしまったり、最悪折ってしまった経験のある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
そのような場合にもバルブコアに隙間が生じ、空気が漏れてスローパンクの原因になります。

バルブコアが曲がったらチューブ交換が必要!?

フレンチバルブは頭の部分(バルブコア)が取れるタイプが多いので、曲がったり折れたりした場合はここだけ(バルブコア)の交換で直すこともできます。

かなり使いこんだチューブなら買い替えがオススメですが、そうでない場合はバルブコアだけ交換しましょう。

バルブコアの境

矢印の部分から上が外れます。平らな面があれば外せれるタイプだと思ってください。
専用工具を使うかラジオペンチ等で反時計回しで外れます。

バルブコアが外れたチューブ

カミハギサイクルではバルブコアだけの販売もしております。
黒色のAみたいな形の専用工具も一緒にパッケージされているので、交換も簡単です。

SCHWALBE仏式バルブコアセット

チューブレスレディのシーラント作業による緩み

チューブレスレディタイヤを使っている方は、シーラント液を注入する際にバルブコアを一度取り外す作業を行います。この着脱の繰り返しにより、コアが緩んで気づかないうちに空気が漏れているケースも見られます。

バルブ規格ごとの確認方法(比較表)

バルブ規格コアの取り外しスローパンクのチェックポイント
仏式(フレンチバルブ)多くのモデルで可能コアの緩み・破損の両方を確認。折れた場合はコアのみ交換できることも
米式(シュレッダーバルブ)専用工具があれば可能コア内部の虫ゴム相当パーツの劣化・緩みを確認
英式(ウッズバルブ/いわゆる虫ゴム)基本的に不可(虫ゴム交換で対応)虫ゴムの劣化・ひび割れを確認

※ご自身の自転車がどのバルブ規格かご不明な場合は、お気軽に店舗スタッフへお尋ねください。

自分でできるチェック&対処の手順

  1. 空気を入れた直後と数時間後で空気圧を比較し、明らかな減りがないか確認する
  2. バルブ周辺に石鹸水を薄くつけ、気泡が出ないか確認する(気泡が出る場合はバルブ周りからの漏れの可能性が高い)
  3. バルブコアツールでコアを軽く締め直してみる(無理に締めすぎず、様子を見ながら調整)
  4. 改善しない場合は、コア自体の劣化や破損を疑い、コアの交換を検討する

バルブコアの締め直し・交換には専用のバルブコアツールが便利です。普段はバルブキャップとして装着しておき、緩んだ時だけ使える一体型タイプも販売されています。専用工具をお持ちでない場合や、締め直しても改善しない場合は、無理をせず店舗スタッフにご相談ください。

この症状が出たらチューブ交換のサインかも

バルブコアを締め直しても改善しない場合や、コアの根元が破損している場合は、チューブごとの交換が必要になることがあります。また、チューブレスレディタイヤをお使いの場合は、シーラントの残量や劣化もあわせて確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q1. スローパンクかどうか、どうやって見分ければいいですか?

A. 明確な穴や傷が見当たらないのに空気が徐々に抜けている場合は、スローパンクの可能性があります。バルブ周辺に石鹸水をつけて気泡が出るかを確認するのがおすすめです。

Q2. バルブコアはどのくらいの力で締めればいいですか?

A. 指の力だけでは十分に締まらないことが多く、専用のバルブコアツールを使うのが安心です。締めすぎるとコアやバルブ自体を傷める可能性があるため、無理な力は避けてください。

Q3. バルブコアだけを交換することはできますか?

A. 仏式バルブの多くはコアのみの交換が可能です。ただしチューブによってはコアが外れない構造になっている場合もあるため、その際はチューブごとの交換が必要です。

Q4. 英式バルブ(虫ゴム)の場合はどうすればいいですか?

A. 英式バルブは基本的にバルブコアの構造ではなく、虫ゴムの劣化が主な原因です。虫ゴムのひび割れや硬化が見られる場合は、虫ゴムの交換をおすすめします。

Q5. 自分で対処するのが不安な場合はどうすればいいですか?

A. バルブの状態確認やコアの交換は、無理をせず店舗スタッフにご相談いただくのが確実です。空気圧チェックとあわせて、お気軽にお持ちください。

まとめ

  • スローパンクは、目立った穴がなくても数時間〜数日かけて空気が抜ける現象です
  • 原因の多くは「バルブコアの緩み」で、キャップの脱着やポンプヘッドの取り外し時に起こりやすい傾向があります
  • バルブ規格(仏式・米式・英式)によって確認方法や対処法が異なります
  • 締め直しても改善しない場合は、コアやチューブの交換を検討しましょう

「自分でやるのは不安」「プロに相談したい」という方は、 ぜひお近くのカミハギサイクルへお持ちください。 スタッフが丁寧にご対応します。

その他のメンテナンス方法はHOW TO一覧もご覧ください。






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