愛知・名古屋のロードバイク・スポーツバイク専門店

2020.09.20
緑店 伊井 孝之
シマノDi2とは?電動変速のメリット・グレード比較【2026年版】

最終更新日:2026年5月28日


「Di2って聞いたことあるけど、何が違うの?」「電動変速に興味はあるけど、自分に必要かわからない」——そんな疑問をお持ちの方へ。

シマノのDi2(電動変速システム)は、ロードバイクの変速をワイヤーではなく電気信号で行う仕組みです。一度使うと「なぜ今まで機械式だったのか」と思うほど快適と言われますが、一方でコストや注意点もあります。

この記事でわかること:

  • Di2の仕組みと、機械式との違い
  • Di2の主なメリット・デメリット
  • 105 / アルテグラ / デュラエース 3グレードの比較
  • 載せ替えを検討する際のポイント

カミハギサイクルのスタッフが、実際に取り扱ってきた経験をもとに解説します。


シマノDi2とは?仕組みをかんたんに解説

Di2は「Digital Integrated Intelligence」の略で、シマノが開発した電動変速システムです。

従来の機械式変速は、シフトレバーを操作するとワイヤーが引っ張られ、その力でディレイラー(変速機)が動きます。一方Di2は、レバー型スイッチを軽く押すだけで電気信号がディレイラー内のモーターに伝わり、正確にギアを動かします。

「ポチッ」と押すだけで変速が完了するのが最大の特徴です。ワイヤーを引く力も、微妙なレバー操作の感覚も必要ありません。

Di2のシステム構成

Di2は主に以下のパーツで構成されています。

  • STIレバー(シフター):軽いタッチで変速信号を送る
  • フロント&リアディレイラー:内蔵モーターでチェーンガイドを動かす
  • バッテリー:フレーム内部やシートポストに内蔵
  • エレクトリックワイヤー:各パーツをつなぐ電気配線

最新世代(R7150 / R8100 / R9200系)はセミワイヤレス設計で、STIレバーとディレイラー間の通信が無線化されています。


Di2の主なメリット

① 変速が正確で軽い

機械式と比べて変速が格段に正確です。
ギアがきっちり決まり、チェーン落ちや変速ミスがほぼ起きません。また、レバーを操作する力がほとんど不要なので、長距離ライドや登坂中でも指が疲れにくいのが特徴です。

② フロントの自動トリムで音鳴りが解消

機械式ロードバイクで悩む方が多いのが「フロントとリアの組み合わせによるチェーンの擦れ音」です。解消するには「トリム操作」と呼ぶレバー操作が必要ですが、Di2ではリアのギア位置に合わせてフロントディレイラーが自動で微調整するため、音鳴りの心配がほぼありません。初心者の方に特におすすめできる理由のひとつです。

③ シンクロシフト機能が使える

Di2独自の「シンクロシフト」機能を使うと、リア側のレバー操作だけでフロントとリアのギアを自動で最適な組み合わせに切り替えてくれます。ギア比の管理が苦手な方や、とにかく走りに集中したい方に便利な機能です。

もう一つ「セミシンクロシフト」機能というものもあります。こちらはフロントのシフトを行うと同時にリアのシフトも行う機能です。フロントシフトは大きくギア比を変化させるため熟練者は手動で左右のシフトレバーの操作を同時に行っていたものを自動で行ってくれます。

通常の「マニュアルシフト」と「シンクロシフト」「セミシンクロシフト」はモードボタンの操作で切り替えることができます。

④ ケーブルのメンテナンスが不要

機械式はワイヤーが伸びたり劣化したり折れ曲がりがあると変速精度が落ちるため、定期的な調整・交換が必要です。Di2は電気配線のみなので、一度セッティングが決まれば長期間調整不要で使えます。

⑤ アプリで細かくカスタマイズできる

シマノのスマホアプリ「E-TUBE PROJECT Cyclist」を使えば、バッテリー残量の確認、変速の微調整、レバーのボタン割り当て変更などができます。サイクルコンピューターとの連携も可能で、走行中にページ送りや記録のスタート・ストップをレバーで操作できるようにカスタムする方も多いです。


Di2のデメリット・注意点

① 初期費用が高い

Di2最大のハードルはコストです。コンポーネント一式の参考価格は、105 Di2が約17〜18万円程度、アルテグラ Di2が約28〜30万円程度、デュラエース Di2が約42〜45万円程度が目安です(工賃・ケーブル類別途)。機械式に比べると相当高くなるため、予算との相談が必要です。

② バッテリーの管理が必要

Di2はバッテリーで動くため、充電が切れると変速できなくなります。一般的な使用ペース(1日20km程度)であれば、1回の充電で1〜3ヶ月距離にして700~1000㎞程度使えることが多いです。

適宜バッテリー残量インジケーター(LED)で確認するかサイクルコンピューターに連動表示させると安心です。

③ 故障時の修理費用が高くなりやすい

電子部品が関わるため、万一故障した際の修理・パーツ交換費用は機械式より高くなる傾向があります。ただし、正しく使っていれば故障リスクは高くありません。


3グレード比較:105 / アルテグラ / デュラエース

現在シマノのDi2は、以下の3グレードが展開されています(2026年時点)。

 105 Di2
(R7100系)
アルテグラ Di2
(R8100系)
デュラエース Di2
(R9200系)
変速段数12速12速12速
重量の目安約2,834g約2,560g約2,309g
価格の目安約17〜18万円程度約28〜30万円程度約42〜45万円程度
通信方式セミワイヤレスセミワイヤレスセミワイヤレス
スプリンタースイッチ非対応対応対応
こんな方にDi2入門・コスト重視バランス重視・セカンドグレード軽量・レース志向
105 Di2(R7100系)
アルテグラ Di2(R8100系)
デュラエース Di2(R9200系)

変速性能の差について正直にお伝えすると、105とアルテグラとではフロントディレーラーの動作スピードに差があるものの変速性能自体に差を感じにくいです。重量差(約274g)とシフトスイッチ増設ポートの有無とレバー先端部にもスイッチが主な違いです。デュラエースになると更に軽量化と耐久性・剛性で明確な差があります。

コストと性能のバランスで考えると、Di2初導入の方には105 Di2アルテグラ Di2が現実的な選択肢になるケースが多いです。


Di2への載せ替えを検討するときのポイント

フレームとの互換性を確認する

Di2を載せ替える際は、使用しているフレームにバッテリーやケーブルを収納するスペース(内装配線対応かどうか)を確認する必要があります。外装配線での取り付けも可能ですが、見た目と走行時の安全性を考えると内装が理想的です。

パーツの互換性に注意が必要

新旧世代のDi2パーツは互換性がない場合があります。特に、R7150 / R8100 / R9200系(新世代)と旧世代(R8050 / R9150系など)はごく一部を除き混在できません。載せ替えの際は、セットで交換するか、使用中のパーツとの互換性を必ず確認してください。

工賃・セッティングも含めて計画を

Di2の取り付けは電子部品の接続や初期設定が必要なため、専門知識が必要です。自店でも取り付け・セッティングを承っておりますので、お気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. Di2は雨の日でも使えますか?

A. はい、Di2は防水設計になっており、雨天走行でも問題なく使えます。ただし、水没するような状況には対応していませんのでご注意ください。

Q. バッテリーはどのくらいで充電が必要ですか?

A. 一般的な使い方(1日20km程度)であれば、1〜3ヶ月程度充電不要で使えることが多いです。バッテリー残量はモードボタン、E-TUBE PROJECT Cyclistアプリやサイクルコンピューターで確認できます。

Q. 機械式から乗り換えると変速フィーリングはどう変わりますか?

A. 最も大きな違いは「操作が小さく軽い」ことです。指でボタンを軽く押すだけで変速が完了し、機械式のようにレバーを奥まで押し込む必要がありません。変速音も静かで、スムーズさに驚く方がほとんどです。

Q. 105 Di2とアルテグラ Di2、どちらを選べばいいですか?

A. レースや本格的なヒルクライムを目指す方でなければ、105 Di2でも十分な変速性能があります。重量を重視する方や、将来的に各所にスイッチを増設したい方はアルテグラ Di2がおすすめです。ご自身のライドスタイルや予算に合わせてご相談ください。

Q. Di2の取り付けは自分でできますか?

A. 電子パーツの接続や初期設定が必要なため、専門店での取り付けをおすすめしています。互換性の確認や配線ルートの設計など、経験が必要な工程が多く含まれます。


まとめ

  • Di2は電気信号でディレイラーを動かすシマノの電動変速システム
  • 変速が正確・軽く、フロントの自動トリムで音鳴り解消、メンテナンスが楽
  • デメリットは初期費用の高さとバッテリー管理の必要性
  • 105 / アルテグラ / デュラエースの3グレードがあり、実走での変速差は105とアルテグラでは体感しにくい
  • 載せ替えにはフレームとの互換性確認と専門店への相談が必須

「自分のバイクにDi2は載せられる?」「どのグレードが合っているか相談したい」という方は、ぜひお近くのカミハギサイクルへお持ちください。スタッフが丁寧にご対応します。

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