緑店 伊井 孝之 2023.10.30

【フレームインプレッション】PINARELLO DOGMA F DISK

気温が朝晩を中心にだいぶ下がってきました。

この季節になるとロードレースのシーズンも終わりに近づき国内では締めのレースとしてツールド沖縄が開催されます。

私も毎年のようにレース部門に参加しておりますが今年は機材を更新して臨みます。

主な変更は2点=フレーム&ホイールです。

ホイール画像

全体

目的としては楽して速いレースで使うディスクブレーキ搭載バイクにするということ。

今までは航空輪行をするので扱いの楽さと持ち物が軽くできるためリムブレーキのDOGMA F10やF12を使ってきましたが

長い下り坂を軽い操作でブレーキできるディスクブレーキはやはり『楽して速く』には必須装備!

寄る年波の対策として今年の夏に購入しました。

ご存じの方も見えるかもしれませんが「DOGMA F10 DISKも持っているのにそっちじゃないの?」と思われますが

あちらは限定カラーのフレームなので落車&破損リスクの高いレースでの使用は避けているのです。

でもバリバリの実業団トップクラスの選手が走るレースにギリギリ完走を目指す私としては走行性能が高い機材が必要なのです。

そこで歴代使用して慣れ親しんだPINARELLO社の最新バイクであるDOGMA F DISKに決定しました。

F画像

≪DOGMA F DISKへの進化の流れ≫

DOGMAはもともとマグネシウムを使ったフレームとして誕生しました。

その後カーボンをフレーム材料に採用した際にアシンメトリック(左右非対称)というデザインをフレーム全体に採用しました。

自転車の駆動部は右側に集中しておりチェーンの張力が加わるのに対してクランク周辺は左右両側から入力されるので

それらの力の合成した際のバランスの悪さに注目しつつ実走行での不均一感を除いたデザインです。

また地面からの衝撃や振動を吸収しつつ推進力をロスしないように各部が複雑で曲線的な形状をしていました。

ここまでのカーボンDOGMAは『DOGMA』と数字が組み合わせられていました。

そこから空気抵抗を減らすために直線的なデザインになっていたのが『Fシリーズ』として

F8→F10→F12→F

としてバージョンアップしてきました。

どのメーカーも基本的にプロの世界で勝つための要素を突き詰めて速く走るために進化しています。

≪DOGMA F DISKのインプレ≫

まずはPINARELLOのロードバイク自体は突飛な性能を追求していません。

いかなる条件のコースでも性能を発揮できる剛性・安定性・振動吸収・耐久性のバランスがすぐれたバイクです。

F8は所有しませんでしたが、F10でツールド沖縄の市民210㎞レースで完走することができました。

そのF10(リムブレーキ)ですが、踏み込んだ際にバイク後部がねじれブレーキにすることもありましたが

F10 DISKでは12㎜スルーアクスルになったこともあり解消されました。

F12はリムブレーキですがチェーンステーがボリュームアップしF10 DISKと同等の剛性になりねじれがなく気持ちよく乗れます。

F10Dチェーンステー周辺

F12チェーンステー周辺

そしていよいよFについてです。

私のレベルでエアロ効果増大の差はわかりませんが、ダウンチューブが太くなり全体的な剛性が上がってます。

ノーマルボトル取り付け時に周辺のフレームに近づけ周辺の乱気流を抑えよりるための凹みがなくなりました。

F10Dボトル周辺

Fボトル周辺

踏み込んだ際のねじれのなさ=加速感はさらによくなっていますが振動吸収には大差ありません。

通常剛性が上がると振動はダイレクトに伝わり掌が痛くなったりしますが

ハンドルが『TALON ULTRA LIGHT』にアップデートしたことで軽くしなやかになってフレーム剛性を相殺しているのでしょう。

もう一つ大きな変化は低重心化です。

上記のハンドルセット、シートピラーの軽量化は大きな要因ですがDi2バッテリーもシートピラー内部からBB付近に移動しております。

同じ重量だったとしても重心が上にあるか下にあるかでコーナリングの安定感やダンシングの軽さに影響が出ます。

私自身単なる軽量化にはこだわりがありませんが低重心化とカーボンのしなりを有効活用した変更は大歓迎です。

耐久性と基本性能を犠牲にしないフレーム重量と耐久性の影響が少ない部分での軽量化。

まさに『THE ART OF BALANCE』という一言に集約されております。

希望は市民200レースを完走することですが現実は甘くはありません。

さてフレームとホイールが変わって今年はどこまで走れるでしょうか?






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